家庭用太陽光発電は、随分と普及してきました。一戸建ての場合、新築時に太陽光発電を導入する家庭は、20%を越えるという統計結果も出ている程です。エコ意識が高まっている事と、使用していない電力を売電出来る事で、多少なりとも収入を得られるという事が魅力となっているからです。しかし、屋根に設置すれば必ず発電してくれるという訳ではありません。

曇りの日は発電量が低下しますし、東側や南側に高いビルなどが建っている場合には、著しく発電量が低下してしまいます。条件が整って始めてメリットが出てくるのが太陽光発電なのです。多くの施工会社は、設置前におおよそのシュミレーションを行ってくれます。屋根の状況や周りの建物の状況、その地域の日照量なども考慮されており、精度はかなり高いです。

このシュミレーションの結果と、毎月かかっている電気料金とを見比べて、設置の有無を検討すると良いです。日照量が多い地域では、沢山発電できる事は言うまでもありません。ですから、九州地方や晴れの日が多いと言われている岡山県、広島県などは設置する事でメリットが大きい可能性があります。しかし、日照量の少ないと言われている日本海側、冬に積雪が多い北海道や東北地方では、注意が必要です。

このような地域にお住まいの方は、シュミレーションの結果がとても大事です。しっかりと分析して、太陽光発電を導入することで生まれるメリットがどの程度なのかを考えましょう。太陽光発電の導入には、基本的に数百万円の費用が掛かります。この費用をかけてでもメリットがあるのかどうかを、しっかりと試算する事が、後で後悔しない為の予防策となります。