自宅の屋根に太陽光の発電モジュールを設置する場合、当然ながら長い期間にわたって風雨にさらされることは覚悟しなくてはなりません。こうした場合に、モジュールの安全性が保たれるかどうかについては、誰しも関心のあるところでしょう。家庭用の太陽光発電のモジュールとして売れ筋なのは、発電能力10キロワットの設備といったところですが、こうした小規模なものであったとしても、全体としての重量は500キログラム程度にはなるからです。建築基準法のなかでは、屋根をはじめとする建物全体について、自重や積載物の重量に耐えられるだけの構造をもたせるようにと規定されているため、基本的にはこうした重量物が屋根に載ったとしても、問題がないように設計されています。
ただし、古い時代につくられた建物では、まれに太陽光発電のモジュールの重量に耐えられないということもありますので、この場合はどの程度の重さまで耐えられるのかをシミュレーションしたうえで、補強工事を行うということになります。モジュールは表面が強化ガラスでおおわれているため、風雨そのものにはかなりの耐性があり、たとえ雪が降ったとしても、よほどの量でない限りはこわれることはありませんし、昼間日光が出ると表面はすぐに熱を帯びるため、雪は溶けて下方に押し流されてしまいます。その際、モジュールの直下にいる人に当たってケガをさせてしまうということも考えられますので、雪の多い地域では、軒先に雪止めの工事を別途行うことで、こうした危険性を排除するようにしています。
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