近年では、新築した家のフローリングに、フロアコーティングする家庭が増えています。家の中で、最も劣化が著しい場所は、床です。毎日、床の上を歩き、物や液体を落として汚したりするため、壁などとは比較にならないほど、痛んできます。汚れも目立つため、毎日の水拭きと定期的なワックスがけが必要になり、手間もお金もかかります。

この面倒な床に、フロアコーティングをすることで、掃除が楽になり、痛みからも守ってくれます。フロアコーティングは、新築時に一度施行すれば、長期間効果は持続しますので、普段のお手入れは水拭きだけでワックスがけなどは不用となり、手間がはぶけます。床面の色あせや痛みも防いでくれますし、ジュースなどの液体をこぼしたりペットにおもらしをされてもはじくため、簡単に水拭きするだけで、色も臭いも残りません。また、転倒防止効果もあるため、小さな子供や高齢者の居る家庭では安心です。

フロアコーティングは、種類もいろいろあり、効果の持続期間や費用もそれぞれ違います。最も安価で手軽に施行できるのが、ワックスコーティングです。ワックスは、ツヤ出しが主目的のものであるため、保護性能が弱く、3年ぐらいでコーティングをし直さなければなりません。ウレタンコーティングは、ツヤは余り出ませんが、摩擦に強いのが特徴です。

耐久性は、8年から10年ぐらいです。ガラスコーティングは、光沢が良く部屋が明るくなりますが、滑ることもあります。水や溶剤、洗剤などの耐久性が高く、10年前後の効果持続となります。この他に、シリコンコーティングやUVコーティングがあります。

どのタイプを選ぶかは、目的や値段などで決けるとよいでしょう。