フロアコーティングは使用する素材によって耐久性や硬度、質感などが異なります。コーティング剤にもよりますが、施工費用も高額になることが多いため、後悔しないためにもそれぞれのコーティング剤の特徴をあらかじめつかんでおくことが重要です。フロアコーティングで最も安価なものは、ウレタン系の素材によるコーティングでしょう。水溶性のものは施工中の臭いも気にならないので、刺激臭が苦手な人にも向いています。

ただし耐久性が5年から10年と短めで、完全に乾燥するまで1カ月程度と時間がかかるのがデメリットです。またマットな質感を実現したいのであればガラス系のコーティング剤が適しています。ウレタン系よりやや高額になりますが、耐薬品性などにも優れており、耐久性も10年程度と比較的長く品質を保つことができます。性能の良さでいえばシリコン系のコーティング剤も同じように効果が高く、適度なツヤと安全性が売り物ですが、ガラス系のコーティング剤に比べて耐用年数が短いのが難点です。

さらに最近はUVコーティングという手法も人気を集めています。フロアコーティングにおいて耐久性の高さと基本性能の高さで考えれば、この手法がもっとも優れているでしょう。安全性や保護性能の高さはもちろん、すぐに乾燥するので塗り直しも容易にできる優れモノです。しかも20年以上の耐用年数を誇るとされていますので、まさに優等生的な存在といえます。

ただし施工費用は高額になるので、そのあたりはよく考えておきましょう。