自然の太陽光を活用した太陽光発電は環境に優しい発電として、一時脚光を浴びましたが、その後あまり伸びていません。一般家庭で太陽光発電を行うためには、壁や屋根などにソーラーパネルを貼り付ける必要があります。家にリニューアルをしたときなどにあわせて、パネルを貼り付けますが、これがひところより少なくなっています。さまざまな原因が考えられますが、太陽光発電であまった電気を電力会社が買取ってくれるというメリットが少なくなったこと、パネルの維持管理が予想以上に大変なことなどが上げられています。

また企業などが社屋を新築する場合でも、屋上や壁面にソーラーパネルを貼り付けるというケースはありません。ソーラーパネルの発電効率が高まり、もう少し小さい面積で済むようになると、一般家庭での普及も早まると思いますが、今のものでは家のデザイン、外観上からもあまり優れているとは言えず、敬遠されているようです。しかし、ソーラーパネルによる発電は、大自然を壊さず、自然環境に優しいという優れた面があるので、ソーラーパネルの効率化、屋根や壁面に使っても違和感のないデザイン性といった改善が進めば見直されるでしょう。今のままでは太陽光発電のメリットが高いと言い切れないのが普及にブレーキをかけています。

大手企業などがソーラーパネルで発電する場合は、膨大な敷地が必要となり、土地の有効活用という点では問題があることも普及を妨げています。今後はパネルの小型化と面積あたりの発電効率の向上が望まれます。